世界で最も有名な愛人をご存知ですか?
お金持ちの男性が愛人を持つ習慣は、中世ヨーロッパが発祥といわれています。
そんな愛人ブームが大流行したルネッサンス期のフィレンツェでは、
出会ったすべての男女を魅了してしまう絶世の美女がいました。
シモネッタ ヴェスプッチという女性で、彼女は既婚の身でありながら
当時のフィレンツェを実質支配していた大富豪メディチ家の美しい御曹司ジュリアーノと愛人関係にあったといわれています。
この絶世の美男子と美女の関係は街中の人が噂するほどでしたが、
残念ながらこのふたりは、若くして病気や暗殺によって亡くなっています。
その時代の伝説になるほどの美貌を持ったシモネッタは、当時の芸術家達の間でも有名で
彼女は多くの作品のモデルにもなっています。
そのなかのひとつは、誰もが知るあの名画「ビーナスの誕生」の女神のモデルと言われています。
この作品は彼女の死後に作られたものですが、
生命の誕生を祝う作品にも関わらず、絵のなかに「死」を意味するものが描き込まれていたり、
美しいながらも、どこか憂いを帯びた女神の表情は、シモネッタの死を追悼した意味もこめられているそうです。
まるで映画のようにドラマチックなカップルですが、
このシモネッタこそが世界中で最も有名な愛人かもしれませんね。
富裕層の密かな流行
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